せき、たん、ぜん息、気管支炎、肺炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎、サルコイドーシス、
非結核性抗酸菌症(肺に住み着いて肺炎を引き起こす菌の感染)、睡眠時無呼吸症候群(SAS)、
肺がん 等。
※65歳以上の方への肺炎球菌のワクチン接種を行っております。
一度の接種で5〜10年の抗体ができます。ぜひご相談ください。
※往診も行っております。お気軽にご相談ください。 |
|
辛いだけの禁煙ではなく、体のメカニズムに合わせた禁煙方法により、よりスームズに禁煙できます。
※ニコチンパッチ等、国内承認済みの治療薬を使用します。
|
|
|
ありふれた症状である「せき」や「たん」ですが、原因は“風邪”から“思わぬ病気の初期症状”まで数限りなく存在します。気になる方はぜひご相談ください。
|
|
◆ぜん息
じんましん・アトピー・花粉症と同じく、アレルギー性疾患の一つです。近年ではぜん息の治療ガイドラインが出たり、多くの治療方法が確立され薬剤の種類も豊富になってきたことから、入院しなければならなくなるようなことも減ってきました。
子どもからお年寄りまで、幅広い年齢の方が患う病気ですが、成長期に起こる「小児ぜん息」では単にぜん息による症状だけにとどまらず、「夜間咳が出て眠れない」→「学業がおろそかになる」→「眠れない為に不機嫌になり、友達ができにくくなる」→「うつになってしまう」といった心理的症状が出ることもあります。
小児ぜん息の約9割が6歳までに発症するといわれています。しかし子どもは常に成長・発達をするもので、発症者の約8割が治る(症状が出ず、治療が必要ない状態になる)といわれています。
ぜん息児の多くがダニに対するアレルギーをもっているため、鼻炎や結膜炎などほかのアレルギー疾患を併発することがあります。
ぜん息の治療には携帯にも便利な加圧式定量噴霧吸入(MDI)をおすすめしています。これがうまく吸入できない場合は、その他の方法(ドライパウダー、ネブライザーなど)を使用していきます。
ぜん息は「コントロールする」ことが基本です。どういった場合にぜん息が起こるのか(運動時、風邪をひいた時、生理の時等)を見極め、自己管理と薬を上手に使っていくことが大切です。
アレルギー対策のため、部屋の掃除や寝具の手入れも忘れないようにしましょう。
症状が一時的にひどくなってしまった場合には点滴などの処置も可能です。ご相談ください。 |
|
◆慢性閉塞性肺疾患(COPD)
空気の通り道である「気管支」に障害が起きたり、肺の細胞が破壊されることによって、ゆっくりと呼吸機能が低下する病気です。「肺気腫」、「慢性気管支炎」とされていた病気を、まとめてCOPDと呼ぶようになりました。
病気の進行が遅いため、異常を感じて受診したときには重症になってしまっていることが多い「肺の生活習慣病」です。
原因はタバコなどの有害物質による慢性的な肺の炎症です。炎症を起こすことによってタンが増え、気管支が細くなったり、肺胞の壁が壊れて弾力がなくなることから空気の出し入れが十分に行えず、呼吸がしにくくなったり、息切れを感じるようになったりします。治療をせずに放置すると肺胞の破壊が進み、呼吸困難を起こしたり全身にさまざまな障害があらわれてきます。最悪の場合、呼吸不全や心不全、重い肺炎を起こして死に至ることもある病気です。
日本には約530万人の患者さんがいると推定されていますが、治療を受けている方は、わずか21万人程度。
進行が遅い病気のため、ほとんどの方がせきやたん、息苦しさ等の初期症状をタバコや風邪、老化のせいにして見過ごしてしまいがちです。
破壊された肺胞は、元に戻ることはありません。しかし少しでも早く診断を受け悪化を食い止めれば、十分コントロールできる病気です。
かぜでもないのにせきやタンが毎日続く、体を動かした時に息切れを起こす・・・などの症状がある方は、一日も早く診察を受けてください。 |
|
◆睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠中に大きないびきをかくと共に、呼吸が止まってしまう状態が1時間に5回以上繰り返される病気を “睡眠時無呼吸症候群” といいます。本人に自覚がないことも多く、昼間に眠気が続いたり、パートナーに指摘されたりして気が付くことがほとんどです。
肥満、アルコール、薬物、鼻・咽頭部の異常や疾患などによって、睡眠中のどや舌の筋肉の緊張が低下した時に気道が閉塞してしまうことが原因です。呼吸が止まると脳から「呼吸しなさい」という命令が出るため、深い睡眠をとることが出来ず、朝起きた時に頭痛がしたり、昼間眠くて仕方がないという症状が出ます。また酸素が入ってこなくなるので高血圧、心筋梗塞、脳卒中などの病気の原因にもなります。
治療にはC−PAP療法を用います。専用の鼻マスクをつけて、鼻から喉に一定の圧力の空気を送り込み気道の閉塞を防ぎます。重症の患者さんでは、装着したその夜からぐっすり眠れるようになり、昼間の眠気がなくなります。
健康保険が適用されますので、気になる症状がある方はぜひ受診してください。
***ポリソムノグラフィーは静岡済生会病院でお願いしております。*** |
|
◆サルコイドーシス
全身の色々な臓器(肺、眼、皮膚、リンパ節、骨、肝臓、心臓、脳など)に結核を始めとする感染症によく似た肉芽(にくげ:肉のかたまりのようなもの)ができる病気です。なぜそのようなものができるのか、原因はまだ分かっていません。
肉芽が大きくならない限りは自覚症状がないため、約4割の方は気付かないといわれています。患者さんの多くは健康診断などでで発見されることが多いようです。
症状はせき、呼吸困難、目のかすみ、視力低下、皮膚の発疹、不整脈などで、どこに肉芽が出来たかによって変わります。
治療には主にステロイドホルモン剤を使用します。
原因がはっきりしないため完全な治療には至りませんが、約9割の患者さんが症状が出なくなる、もしくは通常生活に支障なくすごせています。しかし再発症例や難治化症例なども報告されていますので、経過を診ていくことが大切です。 |
|